室内でも丈夫に育つ観葉植物オススメ6選と選び方について

インテリアショップや、オフィスのロビー、美容室など多くの場所で目にする観葉植物。在宅ワークが増え、自宅にインテリアとして飾る方も増えてきました。

そんな観葉植物ですが、室内や日光が当たらない場所でも元気に育つのか疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

実際、観葉植物の中には室内に向いているものや、少し室内ではお手入れが大変なものなど種類によってもさまざま。

そこで今回は、室内でも丈夫に育ってくれる観葉植物を厳選してご紹介します。選び方のポイントも解説していきますので、是非最後まで読んでいただき室内でも長く楽しめる丈夫な観葉植物を選びましょう。

室内でも元気に育つ丈夫な観葉植物を選ぶポイント

まずは室内でも元気に育つ観葉植物の選び方についてご説明していきます。

室内といっても、狭い場所や日光が当たりにくい場所、冷えやすい場所などさまざまな環境が考えられます。

そのなかでも室内で育てやすい観葉植物の特性として、

  • 日が当たりにくい場所でも耐えられる耐陰性があることと
  • 多少寒さがあっても耐えられる耐寒性があること

の2点があります。

さらに、生育がゆっくりの観葉植物を選ぶと置き場所にも困りません。室内のどんな場所に置くのか決めておくと、観葉植物の特性を生かした選び方をすることができます。

飾る場所を選ばない【耐陰性】

ほとんどの観葉植物は、カーテン越しの窓際など明るくて風通しの良い場所を好みます。しかし室内の限られたスペースで、窓際などに置くことができない場合もあります。

そんなときは日光がしっかり当たらない場所でも生長する、耐陰性が高い観葉植物を選びましょう。耐陰性が高い観葉植物であれば、多少窓から離れた場所に飾る場合も安心です。

耐陰性が高いとはいえ、長期間日光に当たらないと元気がなくなってきてしまうこともあるので時々窓辺に移動させて、日光浴させてあげるのがオススメです。

耐陰性が高い植物は直射日光が苦手なので、日光浴をさせるときは直射日光ではなく、カーテン越しの明るい場所などに置いて葉焼けを防ぎましょう。

<耐陰性が高い観葉植物>
・モンステラ、テーブルヤシ、ポトス、アイビー

冬でも元気に育つ【耐寒性】

室内は比較的温度の変化が少ない場所ではありますが、エアコンの近くなど温度の変化がある場所には温度の順応性が高い観葉植物がおすすめです。

特に観葉植物のほとんどは熱帯・亜熱帯地域が原産国で、寒さに弱い傾向があります。ですので、冬の寒さに耐えられずに枯れてしまうケースもよくあります。

玄関や窓際など、冬場冷える場所に置く場合は耐寒性を意識した観葉植物選びをしましょう。

<耐寒性が高い観葉植物>
青年の木(ユッカ)、シュガーバイン、パキラ

お手入れが簡単【生育がゆっくり】

室内で育てる上で耐陰性や耐寒性も重要ですが、飾るスペースが限られている室内は生長がゆっくりな観葉植物もオススメです。

ぐんぐんと伸びていく観葉植物は、育てていくうえでの楽しみの一つですが育ちすぎてしまって日々のお手入れが大変になってしまう場合も。

そのため観葉植物を選ぶときは、育ちすぎない種類や葉が大きすぎないものを選ぶとよいでしょう。

<生長がゆっくりな観葉植物>
ユッカ、サンセベリア、ガジュマル、テーブルヤシ

室内にでも丈夫に育つオススメ観葉植物6選

今回はそんな室内にむいている観葉植物を厳選してご紹介していきます。

どの観葉植物も耐陰性、耐寒性、生長速度などの条件を比較的満たした初心者でも育てやすい観葉植物を中心にセレクトしました。

南国風のものや、スタイリッシュな印象のもの、優しい雰囲気の観葉植物など、どれも葉っぱの印象が素敵な観葉植物ですのでご自身のお部屋のイメージに合ったお気に入りの観葉植物をみつけてみてください。

寒さにも日陰にも耐える丈夫な植物「サンスベリア」


耐寒性、耐陰性ともに高くとても丈夫な観葉植物のサンスベリア。

縦方向に成長し、横に広がりにくいので比較的小さなスペースでも配置しやすく、葉っぱについたホコリが気になりにくいというメリットもあります。

高い空気清浄効果がありマイナスイオンの放出量も多いので、癒しを効果的に取り入れることができます。

<耐陰性>
耐陰性が高く、窓から遠い場所においても育てることが出来ます。原産地はアフリカのため元々は日光を好むため定期的に日に当てるとさらに元気に育ちます。
<耐寒性>
耐寒性はありますが、寒すぎる場所は苦手なため冬場は10℃以上を保てる環境に置きましょう。

耐陰性、水分コントロールに優れる「モンステラ」


大きな葉っぱが特徴的で、インテリアモチーフにもよく使用されるモンステラ。

余分に吸い上げて余った水分を葉っぱから出るようになっているため、水分コントロールに優れ乾燥にも強い観葉植物です。

葉っぱがとても大きいので葉水もしやすく、お手入れをすれば葉がぴかぴかと輝くのでインテリアにもオススメです。

<耐陰性>
耐陰性がありますが日光も好みます。日陰でも強い植物ですがアメリカを原産地とするため、暗すぎる場所に長く置くと、葉のツヤが悪くなる場合もあります。時々日光浴をしてあげるとよりツヤツヤとした葉っぱに育てることができます。
<耐寒性>
耐寒性があり、3~5℃程度でも越冬する事ができ、室内であれば問題ないでしょう。

ぐんぐん伸びて成長する「パキラ」


パキラは手のひらのように5枚の葉をつける可愛らしい観葉植物。幹の部分が三つ編みのように絡まり、デザイン性も高いものもあります。

パキラはとても生命力が強いため、幹が元気であれば、ぐんぐんと成長します。剪定が必要になりますが、成長する姿を楽しみたい方にはオススメです。

<耐陰性>
耐陰性はありますが、日光も好むのでときどき日光浴がオススメです。
<耐寒性>
最低気温5℃までの耐寒性があり、陰でも問題がないため自由に置き場所を決められます。冬場に冷え込む場合は場所を移動させましょう。

直射日光があたる室内には「オーガスタ」

大きな葉が印象的なオーガスタは、南国風の雰囲気を感じさせる人気の観葉植物です。とても丈夫で育ちやすく、ボリュームもあるので室内のメインシンボルとしてぴったりです。

日光をたっぷり浴びればさらに葉が大きく茎も丈夫に育ってくれる、とても強い観葉植物です。

<耐陰性>
比較的暗い場所にも強い観葉植物です。しかし日光を好むため可能であれば週に2~3日、日光浴をさせてあげるとさらに葉っぱがイキイキと生長します。
<耐寒性>
5℃以上保つようにすれば元気に育ちます。冬場で冷え込む場合は、室内の暖かい場所で管理しましょう。

暗い場所でもしっかり育つ「ポトス」

初心者でも育てやすいと人気の高いポトスは、暗くて枯れる場合はほとんどなく、蛍光灯の下でもよく育つような耐陰性があります。

観葉植物は暗い場所で育つと、徒長といってヒョロヒョロと弱々しく育つ傾向がありますが、ポトスはツル性の観葉植物なので伸びても姿が崩れにくいのもポイントです。

ツルが伸びた姿が素敵なのでテーブルや棚の上に置いて、葉のグリーンを楽しむのがオススメです。

<耐陰性>
耐陰性があり、半日陰でも育ちます。直射日光に当てすぎると葉が焼けてしまうこともあるので注意しましょう。
<耐寒性>
室内温度を10℃以下にならないよう管理すると元気に育ちます。

寒さにも強いので玄関にも「青年の木(ユッカ)」

玄関やロビーなどに飾りたい場合は、寒さに強いユッカがオススメです。最低気温5℃まで耐える、耐陰性よりも耐寒性に優れた観葉植物です。

「青年の木」という名前にもあるように上へ上へと伸びるため、スタイリッシュな印象でありながら場所を取りません。

幹も太く、生命力の強いので初心者でも育てやすい観葉植物です。

<耐陰性>
耐陰性はありますが、比較的日光を好みます。直射日光や暑さにも非常に強い観葉植物です。
<耐寒性>
品種によって差がありますが最低気温5℃まで耐えることもできます。

生育がゆっくりで場所をとらない「テーブルヤシ」

テーブルヤシは名前の通り、テーブルの上でも育てられるような管理のしやすさから名付けられました。

ヤシの木の仲間で、南国風の爽やかなムードがお部屋をおしゃれに彩ってくれる観葉植物です。耐陰性がとても高く、生長もゆっくりのためオフィスや自宅のテーブルに置いて楽しむのもオススメです。

<耐陰性>
耐陰性が高く、屋内の日が届きにくい場所にも置くことが出来ます。直射日光の当たらない場所で管理し、ときどきカーテン越しの窓辺で日光浴させてあげるのがオススメです。
<耐寒性>
冬場でも5度以上の温度があると元気に育ちます。屋内に置く場合にはエアコンの風が直接当たらないよう注意しましょう。

自由な場所に飾ることができる「エアプランツ」

エアプランツは空気中の水分を吸収して生きる、土がいらない観葉植物です。

土がいらないため、部屋のいたるところに飾れたりととても自由度が高く、成長スピードも緩やかなので狭い室内にはぴったりです。

<耐陰性>
直射日光があたらないような明るい日陰で育てましょう。
<耐寒性>
耐寒性はありますが、最低気温が10℃以上になるよう気を付けましょう。窓辺に置いている場合は外気温とほぼ同じ温度になることもあるので注意しましょう。

実は育てるのが難しい観葉植物

可愛らしい見た目でも実は育てるのにコツがいる観葉植物もあります。

第一印象でお気に入りの観葉植物を見つけるもの大切ですが、初めて観葉植物を育てる場合はお手入れが簡単な観葉植物がよいでしょう。

ご紹介する2つの観葉植物は少しお手入れが必要ですが、しっかりと特性を生かして育ててあげると元気に育てられますので、環境に合っている場合はチャレンジしてみましょう。

毎日の葉水が必要「アジアンタム」

アジアンタムは繊細でフワッとした葉っぱが愛らしく、お部屋をおしゃれに彩ってくれるので人気のある観葉植物の一つです。

日陰~半日陰のジメジメとした場所を好むので置き場所は特に選びませんが、乾燥に非常に弱い観葉植物でもあります。

毎日の水やりのチェックや葉水を怠ると、すぐに葉がチリチリと乾燥してしまうこともあるので、こまめなお手入れが得意な方にはオススメです。

あえて湿気の多いキッチンやお風呂場に置くものよいでしょう。

たくさんの日光を求める「ベンジャミン」

葉の部分が丸みを帯びており、優しい雰囲気をもつベンジャミン。形も個性的でサロンやショップでもよく見かける観葉植物です。

とても可愛らしいベンジャミンですが明るさや風通しがよくないと葉落ちしてしまうこともあります。

ショップで見かけるものは実はフェイクグリーンのベンジャミンということもよくあります。

葉落ちしてしまったあとはまた復活することもありますが、お手入れが大変な傾向がありますので避けたほうが無難かもしれません。

まとめ

ここまで室内で育つ丈夫な観葉植物についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。この記事のポイントは

  • 室内の飾る場所を決めてから観葉植物を選ぶとことで心地よい空間を作ることができる
  • 室内に観葉植物を飾る場合は耐陰性・耐寒性が高い観葉植物がオススメ

ということです。

観葉植物のもつ特性や性質を生かして、室内でもイキイキとした観葉植物を育ててよりグリーンライフを充実させましょう。

室内でも育つ丈夫な観葉植物に関するよくある質問

室内でも育つ丈夫な観葉植物の見極め方は?

観葉植物のもつ特徴として、耐陰性や耐寒性をもつ観葉植物を選ぶとよいでしょう。

室内で育てる場合のオススメの観葉植物はありますか?

初心者でも育てやすく丈夫なサンセベリア、パキラ、モンステラ、ユッカなどがオススメです。それぞれ違ったおしゃれな雰囲気をもつので、室内のインテリアとしてもよく馴染みます。

室内で育てるのが難しい観葉植物は?

乾燥に弱く毎日の水やりのチェックや葉水が必要なアジアンタムや、光量(周りの明るさ)や風通しがよくないと葉落ちしてしまうこともあるベンジャミンは育て方に注意が必要です。

室内で観葉植物を育てていましたが枯れてしまいました。原因は?

枯れてしまう原因はいくつか考えられますが、水のやりすぎや置き場所が適切でない場合が考えられます。一度、観葉植物がどんな特性を持つのか調べてみて対策するとよいでしょう。

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