和室におすすめの観葉植物7選と飾り方のコツについて

和室に観葉植物を置きたい場合、どのような植物が似合うのか気になる方も多いと思います。

観葉植物の楽しみ方は千差万別です。正解はないので、ご自身で好きな植物を飾るのがいちばんですが、和室との相性がいい植物も当然ながらあります。また、鉢の形や置き方にも気を配ることで、和室により馴染みやすくすることも可能です。

この記事では、和室におすすめの観葉植物を紹介するとともに、飾り方のコツについても紹介します。

ぜひ参考に、和室のコーディネートを楽しんでください。

和室におすすめの観葉植物7選

まずは、和室との相性がいい植物を7つ紹介します。

モンステラ 定番でありながら和室にもマッチ

狙えるインテリア効果 和モダン風
花言葉 うれしい便り
耐陰性 強い
耐暑性 強い
耐寒性 弱い
日当たり 室内の日光が入る場所
水やり頻度 土の表面が乾いたらたっぷりと。気温が低いときは回数を減らし乾燥気味に。

観葉植物の定番であるモンステラ。深い緑が印象的で、和室にとてもマッチする色合いです。

日陰にも強い植物なので、少々日当たりが悪くても問題なく育てられます。

大きいサイズなら床に置き、小さいサイズなら棚等の上に置く飾り方がおすすめです。

モンステラは寸胴型の鉢との相性が良く、和室にも合うと思います。

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フィカス・ウンベラータ 和室を明るい印象に

狙えるインテリア効果 和モダン風
花言葉 夫婦愛
耐陰性 普通
耐暑性 強い
耐寒性 普通
日当たり 室内の日光が入る場所
水やり頻度 土の表面が乾いたらたっぷりと。

こちらも定番人気植物であるフィカス・ウンベラータ。大きなハート型の葉っぱをつけ、色も明るめです。

シンボルツリーとしての機能は抜群に高く、和室を一気に明るい印象に変えてくれる効果が期待できます。

純モダンを狙うとはいえ、そんなに奇抜な飾り方にはならないので、失敗も少ないかと思います。

さらに鉢選びにも気を配れば、ほとんどの和室にマッチしてしまうほど、相性が良い植物です。

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フィカス・バーガンディ どんな部屋にも馴染む名脇

狙えるインテリア効果 純和風、和モダン風どちらも
花言葉 健やか、永久の幸せ
耐陰性 強い
耐暑性 強い
耐寒性 弱い
日当たり 室内の日光が入る場所
水やり頻度 土の表面が乾いたらたっぷりと。気温が低いときは回数を減らし乾燥気味に。

黒っぽい葉っぱが印象的なフィカス・バーガンディ。通称「黒ゴムの木」と言われるほど、濃い色の葉っぱをつけます。

落ち着いたその葉っぱの色は、和室に飾っても全く邪魔しません。それが今回おすすめする理由です。

育ちも緩やかな方なので、お手入れの手間がかからないこともポイントのひとつ。

純和風、和モダン、どちらのお部屋作りにも役立つ名脇役となってくれるかと思います。

ちなみに葉っぱは分厚めで、葉っぱのお手入れをきちんとしていればツヤツヤの葉っぱを楽しめます(葉っぱが分厚めな分、拭きやすいです)。

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ベンジャミン・バロック 盆栽並みに和室にマッチ

狙えるインテリア効果 純和風
花言葉 信頼、融通の利く仲間
耐陰性 やや弱い
耐暑性 強い
耐寒性 弱い
日当たり 室内の日光が入る場所
水やり頻度 土の表面が乾いたらたっぷりと。気温が低いときは回数を減らし乾燥気味に。

くるくるの葉っぱが特徴的なベンジャミン・バロック。個人的には、和室にぜひ合わせてほしいの植物の一つです。

葉の量と葉の形、そして縦に伸びる枝。写真のものでも、和室に飾るとマッチしそうな感じがイメージしていただけるかと思います(掛け軸なんかと相性が良さそうですね)。

サイズは大きすぎない方が個人的にはおすすめです。高さは100cmぐらいまでがちょうどいいかと思います。

ど定番というわけではないですが、純和風テイストをイメージしていた方にはおすすめしたい植物です。

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アグラオネマ 可愛らしく佇む

狙えるインテリア効果 純和風、和モダン風どちらも
花言葉 青春の輝き
耐陰性 強い
耐暑性 強い
耐寒性 やや弱い
日当たり 室内の日光が入る場所
水やり頻度 土の表面が乾いたらたっぷりと。

様々な種類があるアグラオネマですが、こちらも和室におすすめしたい植物です。葉っぱの色も落ち着いており、和室で浮くことはないかと思います。葉っぱの中には斑状の模様がありますが、これが存在感を演出してくれ、インテリアの中でいいアクセントとして役立ってくれるでしょう。

アグラオネマを和室に飾る際は、大きすぎないサイズを選んだ方がいいかと思います。可愛らしい佇まいを楽しみたいところです。

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オーガスタ 大胆に和モダンを狙うなら

狙えるインテリア効果 和モダン風
花言葉 輝かし未来
耐陰性 強い
耐暑性 強い
耐寒性 やや弱い
日当たり 室内の日光が入る場所・日光を好む
水やり頻度 土の表面が乾いたらたっぷりと。気温が低いときは回数を減らし乾燥気味に。

大胆に和モダン風を狙いにいくならオーガスタもおすすめです。上に伸びる大きな葉っぱが特徴で、トロピカル、リゾートチックな雰囲気を演出してくれます。

オーガスタを選ぶなら、小さいサイズではなく、思い切って大きなサイズを選んでみてはいかがでしょうか。

シマトネリコ 和室の上品さを引き立てる

狙えるインテリア効果 純和風
花言葉 偉大、荘厳
耐陰性 強い
耐暑性 強い
耐寒性 やや弱い
日当たり 室内の日光が入る場所・日光を好む
水やり頻度 土の表面が乾いたらたっぷりと。

純和風のお部屋作りを目指すなら、シマトネリコもおすすめです。もともと沖縄や台湾に自生しているため、日本の風土や環境にもマッチ。

風が吹くとなびく柔らさを持っており、涼しげな姿も印象的です。

その姿は和陶器などとも相性が良く、和室にはかなりマッチする植物だと思います。

和室に馴染む観葉植物の特徴は?選び方について

和室に飾る植物を選ぶ際は、以下のような点を基本線として考えると、失敗が少なくなると思います。種類選びに迷われている方は参考にしてください。

  • 葉っぱの色は深緑系のものを選ぶ
  • 枝がない、枝が目立たないものを選ぶ
  • 深い緑系の葉っぱの植物を選ぶ

    実際に植物を飾る和室の色合いにもよりますが、基本線としては、葉っぱの色は深い緑色のほうが和室にはおすすめです。

    というのも、和室は色味の抑えられた配色で作られていることが多く、あまりに鮮やかな色の葉っぱの植物を選ぶと、ミスマッチを起こす可能性があるからです。

    逆に、深い緑のものは和室にも馴染みやすく、違和感を感じることは少なくなるかと思います。

    ただし、日当たりが良いお部屋であれば、明るい色の葉っぱの植物も映えますし、このミスマッチが良いアクセントになることもあるので、絶対ではないのが難しいところです。あくまで基本線として捉え、本当に飾りたい植物があるのなら、その気持ちを優先してもいいと思います。

    枝がない、枝が目立たない植物を選ぶ

    こちらもさまざまな意見があるかと思いますが、和室に合うのは枝が目立たない植物の方が多い印象です。

    例えば、上記にも挙げたモンステラやオーガスタ、シマトネリコが典型的な例で、またアジアンタムなども和室に合います。

    逆にパキラやフランスゴムの木などは、和室に合わせるのはやや難易度が高くなるでしょう。

    和室での観葉植物の飾り方のコツ

    続いては、和室における観葉植物の飾り方のコツです。

    以下を気をつけて置いてみるといいかと思います。

    • 植物は和室の「間」を意識して飾る
    • 小さい植物を複数置く場合は、箇所をまとめる
    • 台や鉢スタンドを使って和室を広く見せる

    植物は和室の「間」を意識して飾る

    和室のコーディネートは、1鉢の観葉植物を置くときでも、壁や柱との間隔をあけてシンプルに飾るのがおすすめです。

    モノとモノの間隔が詰まるほど、圧迫感が強くなり、和室の静けさを壊してしまう場合もあるので、ご自身の和室の様子を伺いながら飾りましょう。

    この間を意識するには、植物のサイズ選びも重要です。間隔を広めにとれるようなサイズ選びを心がけるといいかと思います。

    小さい植物を複数置く場合は、箇所をまとめる

    和室だけではないですが、小さいサイズの観葉植物を複数置く場合は、できるだけ1つの置き場にまとめて置くことがセオリーです。

    特に和室は空間の「間」「余白」が大事なので、方々にごちゃごちゃと植物を置くことはセオリーに反します。特に意図がなければ、1つの箇所にまとめておいた方が雰囲気を演出できると思います。

    和室の使い方によって違いますが、古くからある日本の和室は、ローテーブルなどの背の低い家具が多いです。背の低い家具を置き過ぎると目線が下になります。さらに、家具の脚の高さが低いと、床が見えないため、部屋が狭く感じる場合も。

    家具の高さが低い場合は、観葉植物を高さのある台の上や、鉢スタンドを使って飾ると、部屋が散らかったように見えず、空間が広く感じるようになります。

    また、視点の高さが上がれば、観葉植物が部屋のアイポイントになり、印象深い和室になります。

    観葉植物に自然素材を使って和風っぽさをプラスする

    和室に置く観葉植物を、より和風っぽく表現したい場合は、苔や石などの自然素材を使ってみましょう。石や流木の鉢植えや、苔を鉢表面に敷き詰めた盆栽などが、和風っぽさを強く感じられます。鉢の表面に石や砂利を敷き詰めて、土を隠すだけでも趣が生まれます。

    和モダンテイストの場合は、苔玉のようにハンギングで飾ったり、壁掛けにして1つのアートのように仕立てるのもおすすめです。

    和室での観葉植物の鉢選びについて

    和室に観葉植物を飾る場合、鉢選びは重要度が高い項目です。鉢ひとつによって、お部屋の雰囲気をぐんと高めたり、逆に台無しにしてしまうこともあるので、できれば気を配りたいところ。

    具体的には以下を意識するといいかと思います。

    鉢の素材にこだわる

    お店等で植物を買う場合は、大抵プラスチック鉢に入っているかと思いますが、和室に置くことを考えると、鉢の素材はこだわったほうよろしいかと思います。

    例えば陶器鉢は和室との相性はかなり良いですし、それ以外にも、石・セメント・セラミックなどの無機質な素材は和室の雰囲気を壊しづらいのでおすすめです。

    逆にプラスチック鉢のままだと、やや和室との相性が悪く、どこか違和感を感じることも少なくありません。

    観葉植物が与える印象の中で、鉢の重要度はかなり高いですので、少しこだわりを見せることがおすすめです。

    鉢の形にこだわる

    鉢にも様々な形がありますが、おすすめは寸胴型や球体型、U字型等です。

    基本線は曲線的な印象を受ける鉢を選ぶと失敗も少なくなるでしょう。

    逆に最もスタンダードな形であるコニック型(逆台形の形)や、スクエア型等は洋風な印象が強く、よく考えてから採用した方がいいかもしれません。

    鉢の色にこだわる

    色の使い方で和室の印象は劇的に変わります。和室を広く見せるためには、色の与える心理効果は欠かせません。色使いのポイントは広く見える色を多く使うこと。

    一方で同じ色ばかりを使った和室は、殺風景な印象になり、雰囲気も悪く見えます。

    和室のインテリアのコーディネートをする場合は、ベースカラー・アソートメインカラー・アクセントカラーの3色を意識して、家具や観葉植物を配置しましょう。

    例えば、部屋のベースカラーとなる畳や壁のうぐいす色、メインカラーとなるテーブルや座布団の茶色が配色されています。そこにアクセントカラーとなる鉢カバーの水色や黄色などを加えると、印象のある和モダンテイストの和室になります。

    特に大事なのは、色の割合です。部屋全体を見たときに、ベースカラーが70%、メインカラーが25%、アクセントカラーが5%程度で配色されてると、色のバランスが良く、ハイセンスな和室を仕上げられます。

    鉢カバーの色は、和室のアクセントとなるような色合いのものを選んでみましょう。すでに和室に飾ってある小物や、クッションなどの色にあわせて鉢カバーを選ぶのも最適です。

    まとめ

    和室に観葉植物を置く場合は、まず部屋のテイストが純和風なのか、または和モダン風なのか確認することが大切です。どちらかのテイストかわかれば、植物を選びやすく、コーディネートで失敗することも減ります。

    また、観葉植物は緑や深緑の葉や丸みある葉をもつものを選ぶと、和室の静けさを引き立たせ、おしゃれな雰囲気を楽しめます。観葉植物を選んだときは、和室にぴったりな鉢植えや鉢カバーも一緒に購入すると、インテリアのイメージも湧きやすくなります。

    ぜひ雰囲気のある観葉植物を和室に飾って、こだわりのある上品な空間を演出してみてください。

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